2024年7月16日火曜日

震災遺構荒浜小学校 5年生の校外学習

  夏休み前最後の1週間が始まりました。


 今日は,5年生のお友達が校外学習で震災遺構荒浜小学校に出かけてきました。


 13時からの見学ということで,保護者の方には美味しいお弁当の準備をありがとうございました。子供たちは,初めて来る子が多く,津波到達の高さを示す表示を見て呆気に取られていました。


 1回の1年生の教室の前には,震災時に車が3台も押し流されてきた様子が掲示されていて,津波の破壊力の凄さを感じました。


 当時の様子がそのまま残されているところも多くあり,子供たちの心に訴えかけるものがあったようです。


 きちんと調べてメモを取りながら学習を進めていました。



 4階の教室には,夜に暖を取るために使った暗幕やカーテン等が展示されています。


 説明をしていただく職員の方のお話をきちんと聞き,自分事として考えす姿に感心しました。



 ここにかつて町があった,写真を見ても,展示を見ても,信じられない思いがつのります。それぐらい景色が変わっていました。


 地域ぐるみで行った運動会やお祭りなどのフィルムを見せていただきました。失ったのは建物だけでなく,街に賑わい,地域のつながりでもあったのですね。



 当時の荒浜小学校の職員の方,当時の小学生だった方の証言をまとめたビデオ。皆夢中になって観ていました。




 屋上に昇り,すぐ近くに海があることを実感します。14年ぶりに深沼海水浴場が復活したニュースを見ていたお友達もたくさんいました。震災後,ここからヘリコプターで避難していた方々が救助され,最後の一人(荒浜小の校長先生)が救助されたのは地震発生から27時間後でした。



 津波直撃の時間をさしたまま止まった時計。




 荒浜小の見学の後は,近くの荒浜地区の住居跡を見学しました。津波の破壊力のすさまじさを目の当たりにしました。




 最後は震災で犠牲になった荒浜地区の方々の慰霊碑に手を合わせました。亡くなられた方のお名前と年齢が刻まれた碑を見て,自分たちより年下の子も命を落としていたことに驚きの声を上げた子も少なくはありませんでした。
 見学を通して,防災について考える機会になったと思います。ぜひご家庭でも団らんの際に感想を聞いてみてください。